販売戦略を構築する上で大切な考え方の指針
経営とは前向きな投資である
販売戦略を構築する上で大切な考え方の指針は、“経営とは前向な投資である”ということを理解することです。お金の使い方には、投資、消費、浪費、の3通りありますが、浪費はともかく、経営に使うお金をすべて消費と捉えて無駄なお金を使わないと決めている経営者がいますが、これではせっかくのチャンスを活かすことが永遠に出来ません。
では投資とは何かというと“上手くいくかどうか完全にはわからない、不確実は事柄にお金を使うこと”であり、同時に“その成功の確率をあげること”です。
不確実は事柄にお金を使うことがなぜ大切かというと、完全に良いと分かってからお金を使うのでは競争に勝てないからです。だから、良いと思ったらすぐに行動にでる決断力が必要なのです。
また、成功の確率を上げるということは何を意味するかというと、不確実な事柄にお金を使うのだから、必ず毎回は当たらないと考えて、少しでも成功する確率をあげる工夫が大切だということです。
5回に1回上手くいけば大成功
例えば100回に1回成功するよりも、10回に1回の方がいい訳ですし、さらに5回に1回成功すればもっといい訳ですから、そうなるにはどうすればいいかを考えないといけないということです。・・・ちなみに、5回に1回成功したとして、その成功した1回の利益で、前の4回の損失を遥かに超える利益が得られれば、大成功ということですね。
では、成功の確率を上げるにはどうしたら良いでしょうか?その答えは、マーケティングになるべく多くのお金をかけることです。
マーケティングにかける費用と効果について
マーケティングになるべく多くのお金をかけるということは、どういうことかというと、もちろん最初からいきなり大きなお金を使うということではないのですが、最初の投資が成功し利益があがったら、その利益をどんどんマーケティングに使い、かけられる金額を大きくしていく、ということです。
なぜ、マーケティングの費用を大きくした方が良いかというと、使う金額を大きくすればするほど、マーケティングに成功する確率が高くなるからです。
そうです。100万円使うより1000万円使う方が、選択できる方法や相手を選べるという意味も含めて、成功する確率は絶対に高くなります。
実はこのことが分かっていた“やずや”さんは、宣伝して得られた利益をどんどん拡大再投資して宣伝媒体を増やし、あっという間に駆け上がって行きましたが、それはまさに大きいお金を使った方が成功しやすいということを分かった上で選択した結果なのです。
“経営に使うお金はすべて経費”と考えてる経営者は、絶対にマーケティングに勝てません。ビジネスモデルやマーケティングを考えていく際に、ぜひ“経営とは前向きな投資である”という意味を理解していただきたいと思います。